ぴ〜ち 枯れない涙

2002年2月9日(土)

血尿(潜血)の検査の為、造影検査を受けたなち。
人間みたいなバリウムを飲むんぢゃなくて、血管に造影剤をいれて
ゆっくり時間をかけて臓器や血管を観察するという検査内容だ。
血管が細くなかなか留置(血管に留める注射針)の針が
入らなくて3回も刺し直し。痛そうで、
心の中で「先生、早よ頼むわ〜\(>◇<)/」って泣きそうになった。
3回目になちが「嫌〜っ」って泣いて、でもまだ入らなくて時間を
置くことになったので、そのまま預けて帰宅した。

玄関でインコのぶるぅたすに声を掛けて、ご飯を足して、
部屋に入った。静かだった・・・。
天使ぴ〜ちはもちろん、いつも大きな声で迎えてくれるなちも居ない。
途端に物凄く寂しくなってダムが欠壊し、目から大量の水が溢れ出た。
そういや、10年以上の間、ぴ〜ちもなちも居ない状況は一瞬もなかった。
手術の時だって、一人ずつやし、いつもどっちかが一緒だったもんな。

検査は無事終わり、血尿の原因とされてた腎臓や膀胱は問題なかった。
前立腺という可能性もないこともないらしいが、
薬と点滴通院で一ヵ月後の尿検査まで様子をみて
また考えることになった。

刺し直された腕が紫になってた。
恐くて痛い想いさせてごめんなぁ、なちぃ。°(ToT)°。

2月10日(日)

二日目の点滴。
先生から、その後レントゲンを見てて、少しなちの腎臓が小さく感じると言われた。
背骨の大きさ(長さ)を計算して、正常な腎臓の大きさを割り出すのだけど
ほんの少し小さく、若干、右の腎臓や尿管が左に比べ、レントゲンのシルエットが
不鮮明って事も指摘された。
腎臓は今のところちゃんと働いてるんやけど、もしかしたらその辺りに今回の
潜血の原因があるのかな・・・って事だ。
尿に血が混じるのは、腎臓や膀胱の疾患で、胃や腸などの内蔵からの
出血の場合は尿ではなく、便に血が混じるそうだ。
今はなんとも言えず、様子をみるしかない。
なちは、今日も元気だ。それが救いだし、元気なうちに早く原因を
突き止めて治したいな。


2月11日(月)

今日は大阪でも雪が舞った。
朝も冷え込んだせいか、起きるとなちが腕まくらで寝てた。
夕べもあたしの布団の中に出たり、入ったりしてたんやけど、
今朝は寒かったようだ。

なち、怒ってるぅ?
怒ってるよね。
顔が怒ってるもん。
右腕のおハゲが留置の毛刈り跡地です。よく頑張ったにぇ。早く元気になろうぜ!!

今朝、ぴ〜ちの夢を見た。寝起きと同時に忘れてしまい、
ハッキリ思い出せないけど、ぴ〜ちの毛のないお尻だけ覚えてる。
哀しい内容で涙が現実に流れててその涙で一瞬起きた。

少し前に見た夢は、目の前に横たわるぴ〜ちのおハゲのお尻に
桃みたいなフワフワの柔らかいうぶ毛が生えてきて、触りながら
「ぴ〜ちぃ、良かったねぇ。毛が生えてきたよっ」って喜んで泣いてる夢だった。

よっぽど、お尻が意識の中に強く残ってるんだろうなぁ・・・。
夢の中でも泣いてばっかり。

ぴ〜ちといえば、
造影検査の前日から絶食してたなちと一緒にぴ〜ちもお供えなしで
絶食してたな(* ̄m ̄) ぷぷぷ
今月は、残業や年末の手当てで少し黒字だったけど、検査のお陰で
またまたビンボー生活だわ。
造影検査は¥21000。その後の点滴通院と薬でまた諭吉が逃げてゆく。
こんな請求書を渡されると
「うひ〜っ。°(ToT)°。」っと思う。
思うけど、もったいないと思わないってとこが不思議である。
¥500のモノを買うのも思案するのに。
この検査や薬代が要らなかったら、好きな物も買えるのに。
リッチでも、猫と暮らせない生活より、貧乏でも猫と暮らせる生活の方がいいな。
でもあんまり貧乏だと急な病気や怪我の時に困るから、ほんの少しの余裕と
ツケにしてくれるいい先生と出会って、信頼関係を作っておくといいでしょう(^○^)

ネットを始めて沢山の猫にゃんや猫友さんと出会った。
ネットは情報や楽しい事の宝庫だけど、辛い現実を知る事も多い。
怒りや、哀しみ、付合ってるのが命だから、感じる事も大きいし深い。
保護する一方で、相変わらず減らない野良にゃんや、虐待を受ける子達。
拾われるより、捨てられる数の方が多いんだろうな。
野良のままでも幸せな子も居るだろう。
拾われた子が生涯幸せに過ごせるかどうかは、いい飼主との出会い.....
これが最大のポイントだろう。

逆の立場であたしは、いい猫にゃんと出会えたなって思う。
本格的に一緒に過ごしたぴ〜なっちが言う事を聞かなくて、
粗相や、悪さばかりする子だったら、猫ジャンキーにはなってなかった。
元々は犬派だったしネ。ぴ〜ちが天使になって2ヵ月以上もたった。
何をしてても溢れだしてた涙はとまっても枯れることはない。
毎朝、ぴ〜ちが灰になった霊園の前を通って会社へ向かう。
滲む涙を、会社に付くまでの間に乾かす。
時々、発作のように涙が溢れてくる。

あの日、12月3日。病院へ預けたぴ〜ちの体はすでに天使になる準備を
始めてた。それが、あの時、分かってたら家で一緒に過ごしてた。
キャリーに入れる時の、ぴ〜ちの泣き声と体の重み、毛のないお尻の感触。
日がたつにつれ、鮮明に蘇ってくる。
「最期を看取れなかった」という心に残した想いのせいなのか。

今日、あるサイトで愛猫にゃんの最期を看取ったリポートを読んだ。
病院で呼吸不全になり、苦しみ、みるみる内に血の気が引いて
息を引き取った。その後、飼主さんの手で瞳を閉じ、舌をしまったそうだ...。
読みながら涙が溢れた。哀しいだけの涙ぢゃなくて、
最期を看取るという事の凄さというか、、、深さというか、、、。

闘病生活が始まった日から今日まで約5ヵ月と2週間。
涙が流れなかった日はないなぁ。
思い返したらずいぶん、泣いてるぢょ(^-^;A
でもしょうがないね。その大量の涙に値するぴ〜ちやったんやもん。

ぴ〜ちもなちもなんて素敵な子達なんやろ!!
嬉しくて叉、泣いちゃうぞ!

ぴ〜ちが天使になった時、なちが居てくれたから救われたけど、
この先、最低あと一回はぴ〜ちを失ったのと同じ哀しみを
味あわなくちゃいけないんやね( ̄□ ̄;)!!
でも、今は考えますまい。

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